2022年5月31日火曜日

夢追い人と時の審判者! 27話 金吾殿

 


                     夢追い人と時の審判者!の27話
を【アルファポリス】に投稿しました。興味があればフォローをよろしくお願いします。


  

※生誕日・没年日は作品の便宜上憶測により記載しています。
題 名:
夢追い人と時の審判者! 
投稿先:
 【アルファポリス】
U R L : 
検 索: 一竿満月
 あらすじ

吾輩は今日も聚楽第の屋根の上にいる。そして、ご主人様も爺様に云われて、珍しく聚楽第に金吾殿の見送りのため来ている。普段は師匠と桃桜と修行を行っているので無理だが、始めてから半年が経ち、武士として必要な筋肉以外にも【錬気】を丹田で制御する力が付いてきたため参加している。

「ほら小太郎、あんたそろそろ準備しなくていいの?」
「とっくに終わって暇してるよ」
「どうだか、小太郎は案外そそっかしいんだからね」
 相変わらずお節介なやつだ。
 荷物は何度も確認した、今更桃桜に言われてもやる事は残ってない。
 立ち上がると、桃桜がうらやましそうな顔をしていた。こうして度々姉貴面をしてくるのだ。

「まだ時間あるなら少し付き合ってくれないか?」
「修行に……でしょ。分かってるって」
「なんでそんな不服そうなんだよ」
「……ばーか」
 軽口を叩きながら道場を出て、距離を開けて対峙する。俺の修行は一人で出来ない事が多い。
 だからこうして桃桜に付き合ってもらう必要があった。

「小太郎〜、それじゃ始めるよ〜!」
「いつでもいいぞ!」
「じゃあ遠慮なく……くらえこのアホ〜!」
 罵倒混じりの合図と共に、桃桜に向かって全力で駆け出した。桃桜が腕を振るって大量の石を投げつける。その石に正面から突っ込む。
〈いや今日は一段と石が鋭利だな……! あいつまさかこのために研いでるんじゃないのか?〉
 鋭利な石が小太郎の顔面に容赦なく襲い掛かる。しかし、その鋭利な石も俺に一切の傷を負わせる事ができない。

「まだまだぁ! 今度はこれならどう?」
〈そのクナイどこに忍ばせてたんだよ!〉
 今度は桃桜がどこからか取り出したクナイが俺に襲い掛かる。
 だがそのクナイも小石と同じく弾かれた。万策尽きたのか桃桜は不満そうに舌打ちを鳴らした。

「なぁ桃桜…さすがにクナイは聞いてなかったんだけど」
「嫌だなぁ、そうこれは小太郎の事を信頼してただけなんだから!」
 桃桜の投擲を尽く防ぎながら、桃桜の元へと無傷で辿り着く事は出来た。
 それでもクナイを顔面で受けるというのは心臓に悪い。
 せめて一言言って欲しかった。

「小太郎、随分仕上がってるじゃないか」
「師匠、おはようございます。今日は大丈夫なんですか?」

 一休みしていた所に師匠が現れた。

「いよいよだな、小太郎。緊張は……してなさそうだ」
「久しぶりの外出で、むしろうれし過ぎて早く目が覚めちゃいましたよ」 
「小太郎。嘘はいかんぞ、毎晩隠れて外出してるだろ」
〈バレてる!〉
「それじゃぁ行ってくるよ。お土産楽しみにしていて」
 小太郎はいつものように、付喪神の葉子ちゃんの分体を利用して移動した。


※投稿内容は、フィクションのため歴史的事実と異なる場合があります。登場する国家、地名、団体名は、現実のものとは関係ありません。時代考証等が出来ていない事や、ご都合主義(死王所、死警所、死役所等造語)の部分が多くみられるかもしれませんが、あらかじめその事をご了承ください。なお、登場人物の都合上、名字の読みを富田(とみた)と冨田(とだ)で統一させていただきます。また、週二回程度(火曜日と土曜日二十二時投稿)のペースで頑張りたいと思います。応援と感想・誤字脱字の報告等上記URLにてお待ちしております。

夢追い人と時の審判者!を書く上で参考にした資料の中で主な物を紹介します。

池波正太郎著
『真田太平記(一)〜(一二)』新潮文庫
天下分け目の決戦を、父・弟と兄が豊臣方と徳川方に戦った信州・真田家の波瀾にとんだ歴史小説。

八切止夫著
『武将意外史』毎日新聞社
これまでの既成概念からすれば、まったく飛躍したもので、面白おかしく読める歴史小説。

参謀本部著
『日本戦史・九州役』元真社:国立国会図書館デジタルコレクション
旧カナ字体に読むのに慣れても、旧名が多いため時間の掛かる読物。

十返舎一九著
『東海道中膝栗毛』盛陽堂書店:国立国会図書館デジタルコレクション
ゆかいな二人組、弥次さんと喜多さんの、お伊勢を目指して東海道中を歩く滑稽本。

塙保己一 編
『群書類従. 第貳輯』経済雑誌社:国立国会図書館デジタルコレクション
聚楽第行幸記を旧カナ字体に読むのに慣れても、旧名が多いため時間の掛かる読物。

赤羽根大介著
『新陰流軍学訓閲集』スキージャーナル
川中島の戦いにおいて、「上杉謙信が武田本陣に斬りかかり、武田信玄がこれを軍配団扇にて防ぐ」といった後世に広く知られる演出が記述された訓閲集。

江守奈比子著
『お茶の道具組み』海南書房刊
お茶について独自の考えで、読み応えのある本。

邑木千以著
『茶道具春夏秋冬』雄山閣出版株式会社刊
お茶どうぐについてあとがきまで読める、読み応えのある本。

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ウィキペディア-フリー百科辞典
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/

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レキシル-歴史専門サイト
URL:https://rekishiru.site/

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レキシル[Rekisiru]-歴史、それは最高のエンタメ
URL:https://rekisiru.com/

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国立国会図書館デジタルコレクション
URL:https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/771075

久保田展弘著
『山岳霊場巡礼』新潮選書
日本の山岳霊場を巡礼し、宗教ゆかりの地を検証し、日本人の精神基層に迫る一冊。

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国際日本文化研究センター-怪異・妖怪伝承データベース-異界の杜
URL:https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/

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日本文化研究ブログ-日本文化の疑問をわかりやすく
URL:https://jpnculture.net/

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空飛ぶお不動さま-やさしく説く仏教
URL:http://tobifudo.jp/index.html


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JRA用語辞典
https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/

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ウィキペディア-十王
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/十王

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加賀藩に受け継がれてきた中条流鎗術の兵法手鏡
URL:http://www.lib.pref.toyama.jp/gallery/collection/listsrch.aspx

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刀剣・日本刀の専門サイト 刀剣ワールド  日本刀の作り方「玉鋼の特徴」
URL:https://www.touken-world.jp/tips/19308/

投稿日現在の内容となります。
また、登場人物についてはウィキペディア-フリー百科辞典を参考にさせていただきました。
投稿時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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